古来より日本に豊かな恵みをもたらしている海。その海が気候変動や過剰漁獲、海洋プラスチックごみなどの影響で脅かされています。未来にわたって豊かな海でありますように。その思いをいちばん持っているのは、私たちヒトより海に生きる多様な生き物達ではないだろうか。そんな思いからこのプロジェクトはスタートしました。

絵馬は日本の風習で、神様へのお願い事を人が書く札。その願いを海の生き物達に書いてもらったら。そしてその願いに応えるのは、海の恵みを享受しながらも、危機の原因をつくってもいる私たちです。この絵馬の板は、役目を終えた廃漁具をアップサイクルしてつくり、皆さまの手に渡ることで海洋流出を妨げます。

今日、皆さんが書かれた誓いや想いが海と人が感謝しあう、豊かな未来につながりますように。
#ThankBlue 〜ありがとうをめぐらせよう。

フィッシャーマン・ジャパンがイラストレーター中尾仁士さんと描く、UMI-EMAで届けたい想い。

海洋プラスチック、ゴーストギア、魚の減少、海水温の上昇…。私たち人間の活動によって、海の問題は深刻さを増しています。しかし、海との接点が少ない多くの人たちにとっては、日々の暮らしの中でその異変に気づくことは難しいかもしれません。

私たちは、UMI-EMAプロジェクトを通じて、そんな現状を変えたいと願っています。水族館の人気者であるジンベエザメやウミガメ、そして私たちの食卓を彩るマグロやサケ、豊かな海藻たち。彼らの声に耳を傾けることで、海との接点が少ない方にも、海の課題を身近に感じてほしい。そして、小さな一歩を踏み出すきっかけになればと願っています。

この豊かな海を、これからもずっと彼らと分かち合うために。私たちにできる小さなアクションを一緒に始めていきましょう。
UMI-EMAプロジェクト
リーダー
フィッシャーマン・ジャパン
土合 和樹さん

ジンベエザメWhale Shark

元気いっぱいおいしい海!

水族館の人気者・ジンベエザメは、体は巨大ですが性格はおとなしく、大量の海水とともに飲み込んだプランクトンを主食としています。しかしながら近年、海に漂うマイクロプラスチックを同時に飲み込んでしまい、内臓を詰まらせる命の危険にさらされています。

ジンベエザメが心置きなく飲み込めるおいしい海を取り戻したいです。

ウミガメSea Turtle

自由に海で羽ばたきたい!

海の中を羽ばたくように泳ぐウミガメたち。そんな彼らの自由な泳ぎを妨げるゴミが、海に増えています。中でも、漁業から意図せず流出したり、また中には投棄された漁網が海を漂い、通称“ゴーストギア”となって海の生き物たちの自由や命を脅かしています。

心置きなく飛び(泳ぎ)まわれる海を目指して、流出漁具を減らしていきます。

クロマグロBluefin Tuna

まんぷくになれる海がいいなぁ

お寿司で不動の人気を誇るクロマグロ。美味しすぎる彼らは乱獲の対象となり、一時は絶滅が危ぶまれるほどに減少してしまいました。その後、漁獲制限と努力により近年は増加に転じていますが、一方でそのエサとなるイカやサバは、いまだ過剰漁獲にさらされています。

マグロもひとも、いつまでも満腹になれる海との付き合い方を模索していきましょう。

海藻たちSeaweed

みんなでノビノビ大きくなれる海に!

海の森林の役割を担う海藻たち。魚たちの産卵場であり隠れ家でもある海のゆりかごですが、近年の気候変動などにより、海藻を食べる生物が活発になり食べつくしてしまったり、育たなくなったりして消滅してしまう「磯焼け」が世界中で急激に進んでいます。

海藻が茂り、住みかとする海洋生物たちものびのびと育つことができる海を取り戻してゆきましょう。

サケSalmon

これからもみんなの人気者に!

日本で古来から愛されてきたサケ類。天然サケの漁獲はもちろん、早くから孵化放流や養殖に取り組まれてきた漁業振興の代表選手。しかしながら、過剰漁獲や近年の海水温の上昇などにより、天然サケの数は少なくなり、また海での養殖にも難しさが増してきています。

これからもみんなの人気者であり続けられるよう、サケが住みやすい自然を取り戻したいです。

イラストレーター
#ThankBlue 中尾仁士さん

UMI-EMAについて
UMI-EMAは、その役目を終えた廃漁具を再生した絵馬です。 本体には、REMAREの再生素材を用い、またBLUE OCEAN FESを始めとしたイベントでは、レンゴーがリサイクル性の高い段ボールで作った「千本釣り」で楽しむことができます。UMI-EMAプロジェクトには、豊かな海を未来に繋げていきたいという想いが込められています。

絵馬は、願いごとを記した後は神社へ奉納し、お焚き揚げいただくことが一般的ですが、近年はその願いを手元にとお持ち帰りになる方も増えています。UMI-EMAはその趣旨からも、是非とも縁起物としてお持ち帰りいただき、海との関わりを意識するきっかけとしてお手元に保管いただきたいと考えています。
絵馬の板|廃漁具をアップサイクルした素材「GYOG」(REMARE)
千本釣りや奉納棚|段ボール+生分解性セロファン素材の紐(レンゴー)
絵馬の板|廃漁具をアップサイクルした素材「GYOG」(REMARE)
千本釣りや奉納棚|段ボール+生分解性セロファン素材の紐(レンゴー)

REMARE

使用済み漁具のアップサイクルでUMI-EMAを製作。
海洋プラスチックや企業から排出される複合プラスチックを用いたマテリアルリサイクルに強みを有するベンチャー企業。製品は唯一無二の独特の風合いを持ち、SDGs的観点とデザイン性・アート性の両面で高い評価を受けている。

住吉大社

海の神への信仰と、住吉大神を祀る。
全国に2,300ある住吉神社の総本社。伊邪那岐命の禊祓 (みそぎはらえ) の際に海中より出現されたことで海の神として信仰される住吉大神を祀り、古くから航海関係者や漁民の間で崇敬されている海に所縁の深い神社。近年の海洋環境の悪化を憂い、本企画に賛同。ブルーオーシャンフェス以降は住吉大社での販売も予定。

Blue Ocean Initiative

交流と共創を通じ、海の保全と繁栄を目指す。
2022年12月に発足した、「海」にかかわる産官学民のあらゆるステークホルダーの多面的交流と事業共創を通じて、持続性・実効性ある「海の保全と繁栄」の社会課題解決を目指すアクション・プラットフォーム。ビジネスを通じて海に係る諸問題の解決、持続的な海の活用を目指す。
2025年6月4日|住吉大社様にてUMI-EMAのお祓いをおこないました。
2025年6月8日|関西大阪万博ブルーオーシャンフェスにて、お披露目。
2025年7月21日(海の日)|より住吉大社 授与所にて取扱い開始。住吉大社にていつでもお求めいただけます。
2025年7月28日~8月3日|大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)」にて開催された『発見、体験、集え未来のフィッシャーマン』にて限定販売。海洋保全を願う小さなアクションとして沢山の方にお求めいただけました。
OUR PROJECT TEAM
株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング
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ありがとうを、めぐらせよう。